私は女性の営業として初めて採用されたので、会社側も、どのポジションに配属するか手探りだったようです。最初は上司の商談に同行して仕事を覚えていきました。

私が入社したときは、女性営業の先輩が2人いらっしゃったので、どのような仕事に就くか、ある程度の流れができていたと思います。ただ、量販店を女性営業が担当したのは、私が初めてだったようです。

女性ならではの大変さというと、体力的なしんどさが一番かもしれませんね。冷蔵庫に入って、1ブロック20～30kgの肉を運ばなければならないので。

確かに大変です。検品作業などに少なくとも2～3時間はかかりますし、繁忙期になると半日くらい冷蔵庫に入っていることもありますね。

お客様のほとんどが男性なので、女性が入ると場が和みますし、いろいろ気にかけてももらえます。そういう点では働きにくさを感じることはありません。逆に強みになることの方が多いなと感じてます。

そうですね。お客様からしても珍しいみたいで、話を聞いてくれようとしますし、提案しやすいと思います。営業に関してはメリットの方が多いかもしれませんね。

お客様と一緒に決めたメニューが、店舗で出されるようになったときはやりがいを感じますね。特に、入社1年目に担当した焼肉チェーン店さんの新メニュー開発の際は、初めての国産牛の導入ということもあって大変でした。実際にメニューに加わって、自分たちも食べてみたときには、それまでの苦労を思い出して涙が出そうになるほどうれしかったです。

私は、原料の肉が作られる背景を大切にしているお客様が、ローストビーフの原料を国産牛に切り替えるときに、生産牧場に案内したことがありました。そこで、作り手さんのこだわりや思いなどが伝わり、お店のホームページで生産者さんを紹介していただいたんです。そのときは、お客様と生産者さんをつなげられたというやりがいを感じました。

最初の頃は、お客様から問い合わせがあっても、そもそも何を聞かれているのか分からないということもよくありましたね。今では、いろいろな現場を経験して知識も身に付いてきたので、我ながら成長したなと思います。

私も、量販店を担当し始めた頃は、何を言っているのか全然分かりませんでした。相場の状況なども読まなければならないので、自分には向いていないかもしれないと思っていたんです。でも、やってみたら意外になんとかなるんだなと思いました。

私は今、結婚して1年ほどになります。仕事を頑張りたいと思いつつ、いずれ子どもも欲しいので、育児との両立についてもそろそろ考えなければと思っています。上司からは、産休や育休のことは何も心配いらないと言ってもらえているので、そこはすごく安心しています。

私はまだ結婚や出産の予定はないんですが、女性という目線で見たときに、ライフステージの変化と共に、どのように仕事をしていくか考えなければいけないなと思っています。

女性がちゃんと働けて、活躍できる場をつくれたらいいですよね。今はまだ、女性の管理職がいないけれど、「なんなら私が」という気持ちもあります。

私は、今は一部の先輩や上司がやっている牛の「競り」に興味があるんです。まだ女性社員の前例はないですが、私もいつか挑戦してみたいですね。

今、東京営業所の女性営業は4人です。営業の人数は全部で30～40人なので、割合でいうと1割程度という感じですね。

海外事業部など、ほかの部署も含めるともう少し多くなりますが、全社的に見ても女性営業の割合は低いと思います。

女性営業の4人は、それぞれ業務内容が違いますが、仲はいいですよ。営業所全体でも年に1度、牛をほぼ丸々一頭使ったバーベキューをしています。

個別で飲みに行くことも多いですよね。 男性営業マンはみんなでサッカーなどもやっているし、仲の良い職場だと思います。

料理が好きなので、仕事から帰ったら毎日しっかり料理しています。仕事で疲れていても、頑張って作っている自分は偉いぞ、と思いながら（笑）。あとは、犬と猫を飼っているので、かわいくて毎日癒やされてます。

私は、仕事から帰ったらそのまま寝ちゃうぐらい何もしたくないんです。その代わり、土日には好きなことをやってリフレッシュしています。旅行が好きなので、友達と予定が合えば一緒に出かけることもありますし、食事や飲みに行ったりもしています。